特定の1台だけリモート接続が切れやすいとき、AMTのイベントログで裏付けを取る

ハードウェア

「PCoIPやHP Anyware経由のリモート接続が、特定の1台だけ頻繁に切れる」という相談は、体感頼りになりがちで原因の切り分けが難しいトラブルの一つです。この記事では、Intel AMT(vPro)のイベントログを使って「本当に異常な頻度で再起動が起きているか」を客観的に確認する方法を紹介します。

相談内容にありがちな曖昧さ

「なんとなく他の端末より切れやすい気がする」という体感ベースの申告や、ネットワーク的な問題なのか端末側の問題なのかアプリの問題なのかが切り分けられていないこと、ユーザーへのヒアリングだけでは、いつ・何回起きているかが正確に分からないことなど、原因調査が堂々巡りになりやすい相談です。

客観データを取る: AMTのイベントログを見る

対象端末がvPro(AMT)対応であれば、MeshCommanderなどの管理ツールからAMTレベルのイベントログを確認できます。ここには電源状態の変化(起動・再起動・シャットダウン)がOS側のログとは独立して記録されているため、OS側でログが欠落していても実際の再起動回数を追うことができます。

今回のケースでは、約3ヶ月分のログを対象機と他の同型機で比較したところ、対象機だけ再起動回数が突出して多い(他機の8倍程度)ことが客観的に確認できました。これにより、「気のせいではなく実際に何かが起きている」ことがまず裏付けられました。

再起動の理由を特定する

再起動回数が多いこと自体は分かっても、原因は複数考えられます。ユーザーが日次のルーティンとして意図的に再起動している場合、描画遅延や操作応答の遅延が発生した際にユーザーが手動でシャットダウンして再起動している場合、特定のアプリケーションがハングしそれをきっかけに再起動している場合などです。

ヒアリングとログの時刻を突き合わせることで、「業務終了時の意図的な再起動」と「アプリのハング・接続不安定時の対処としての再起動」が混在していることが見えてきます。ここまで切り分けられると、次の一手(アプリのハング自体を調査するのか、ネットワーク経路を見直すのか)を絞り込めます。

まとめ

「特定の1台だけ調子が悪い」という相談は、まず客観的なログで頻度・タイミングを裏付けるところから始めると、体感ベースの堂々巡りを避けられます。AMT対応機であれば、OSに依存しないイベントログが強力な武器になります。

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