記事一覧

IDaaS選定でMFA/パスワードレス化とクラウドRADIUS機能を比較する視点

IDaaS選定でMFA/パスワードレス化とクラウドRADIUS機能を比較する視点

社内のID管理をクラウドIDaaS製品に統合する際、「多要素認証(MFA)・パスワードレス化」を主眼とする製品と、「Wi-Fi/VPN認証まで含めたクラウドRADIUS機能」を持つ製品とでは、比較すべきポイントが異なります。この記事では、選定時に整理しておきたい観点をまとめます。

まず全体構成を決める: MDM・IDaaS・操作ログ管理の役割分担

複数の管理ツールが並行稼働している環境では、まず「どのツールが何を担当するか」を明確にすることが選定の前提になります。たとえばMDM(モバイル端末管理)をIntuneに統一する場合、既存のモバイル管理ツールは操作ログ管理用途のみに縮小するなど、機能の重複を整理してから、IDaaSに求める役割を絞り込みます。

比較の軸1: DLP・セキュリティ機能の必要性

メールセキュリティやSharePoint/OneDriveからのデータ流出対策(DLP)が要件に含まれる場合、IDaaS単体では対応しきれないことが多く、DLP・サイバーセキュリティ機能を持つエディションを別途検討する必要があります。

比較の軸2: クラウドRADIUS機能の有無

Wi-FiやVPNの認証をIDaaSと連携させたい場合、クラウドRADIUS機能を標準で持つ製品(あるいはアドオン)かどうかが大きな分かれ目になります。この機能がない製品を選ぶと、別途RADIUSサーバーを構築・維持する手間が発生します。

比較の軸3: ライセンス体系とM365エディションとの整合性

既存のMicrosoft 365ライセンス(例: Business Premium)で既にMFA機能の一部が使える場合、IDaaS製品に求める機能とM365側の機能の重複・過不足を整理してから、追加コストに見合う価値があるかを判断します。

まとめ

IDaaS選定は「MFAができるかどうか」だけでなく、DLPやRADIUS連携など周辺機能の必要性、既存ライセンスとの重複整理まで含めて比較する必要があります。まず自社の管理ツール全体の役割分担を整理してから、足りないピースを埋める製品を選ぶのが遠回りに見えて確実です。

コメント