拠点間RDPが「切断されないのに固まる」ときのネットワーク層切り分け手順

ネットワーク

リモートデスクトップ(RDP)で拠点間のサーバーに接続しているときに、「接続自体は切れていないのに、突然画面が固まって操作できなくなる。繋ぎ直すと復活する」という現象に遭遇することがあります。これは通常のセッション切断とは違い、原因の切り分けがやや厄介です。

症状の整理

RDPクライアント側では「切断されました」という表示は出ません。マウス操作をしても画面が反応せず(気づくきっかけがマウス操作しかないため、発生した正確な時刻は分かりにくいです)、再接続すると何事もなかったかのように復活します。

まず疑うべきはネットワーク経路

アプリケーションやRDPプロトコル自体の問題を疑う前に、経路上のどこかで瞬断・輻輳が起きていないかを確認します。

まず経路を洗い出します。クライアント側の拠点からサーバー側の拠点まで、どの機器(スイッチ、ルーター、ONU、ファイアウォール等)を経由しているかを図示します。経由機器が多いほど、疑うべきポイントも増えます。

次に、対象サーバーへエンドツーエンドで継続的にpingを流し、フリーズが発生したタイミングとping結果(タイムアウトやRTTの急上昇)を突き合わせます。ロス(応答なし)が発生していれば経路上の瞬断が濃厚ですが、ロスがなくRTTスパイクだけの場合は、輻輳や一時的な処理遅延が疑わしくなります。

経路の一部にWi-Fiが含まれる場合は、有線区間と無線区間を分けて調査します。古いアクセスポイントではRTTスパイクが起きやすい一方、パケットロスは伴わないことも多く、体感の「固まる」症状の直接原因ではない場合もあります。

ルーターやレイヤー3スイッチを経由しない、より下位のL2区間(ONU間など)で瞬断が起きている場合、上位機器のログには何も残らないことがあります。このレイヤーが疑わしい場合は、区間ごとに機器を切り分けて調査する必要があります。

まとめ

「切断されないのに固まる」症状は、RDPそのものよりも経路上のどこかの瞬断・輻輳が原因であることが多いです。継続pingで裏付けを取りながら、経路を区間ごとに切り分けていくのが遠回りに見えて確実な進め方です。

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